3歳の双子に向かって、食べちゃうぞーと追いかけ回してちょっと休憩。膝に乗りながら「食べてもいいよぉ」と小さな声で呟かれます。たくさん遊んでもらっています。
私が不動産業界に入った当時、住宅ローンの最長期間は35年が一般的でした。さらにその少し前までは25年までしかなかった、という話もよく耳にしていました。それから約30年が経ち、現在では50年住宅ローンという商品まで登場する時代となりました。
私は現在53歳のため利用することはできませんが、20代の若い方であれば70代まで返済する計算になります。35年ローンの延長線上とはいえ、時代の変化を強く感じます。都内では新宿近郊のタワーマンションが2億円を超えるケースも珍しくなく、共働き世帯、いわゆる「パワーカップル」であっても、長期ローンを前提としなければ都心での住宅購入が難しい状況になってきました。
数年前には、トヨタ・アルファードを中心に「残価設定型クレジット(残クレ)」が話題になりました。一定期間後に、乗り続ける・買い取る・売却するという複数の選択肢を持てる仕組みです。そして今年は、これに近い考え方の残価設定型住宅ローンも登場しています。将来の選択肢を残しながら住宅を取得できる仕組みが増え、家を持つ可能性は確かに広がっているように感じます。
一方で、バブル期の過熱を実際に見てきた世代としては、少し慎重な気持ちになるのも正直なところです。投資や融資の選択肢が広がること自体は悪いことではありませんが、給与の上昇が追いつかない中で、地価や不動産価格だけが先行して上がっていく状況には、どこか不安も覚えます。
リニア中央新幹線の開業など、相模原エリアへの期待材料があるのも事実で、私自身も楽しみにしています。ただ、急激な価格上昇や一部だけが潤うような景気ではなく、内需が支えられた底堅く、緩やかな回復こそが望ましいのではないかと感じています。
海外で暮らす親族から見た日本は、「安全で、サービスが良く、親切な人が多い国」だそうです。派手さはなくとも、多くの人が“真ん中”で安心して暮らせる社会。そうした日本らしさを大切にしながら、無理のない成長が続いていくことを願っています。